とりとめもなく

「本離れしている人たちに向けて」だとか
「本屋が少なくなってきていることについて」だとか
考えを求められることが最近つづいている。

雑貨屋ですけど。

と前置きしつつ、
とりとめもなくつらつら記しておくことにする。


うちにある“本”と呼ばれるものは
基本的にリトルプレスと呼ばれる自費出版のものと
小さな出版社から発行されているものが中心。
そのほとんどが普通の書店には並んでいないもので
全国の雑貨店やカフェ、個性派セレクトの書店なんかで
取り扱われているものたち。

こういうのをuta no taneで取り扱っているのは
わざわざ自分たちの手で本をつくり自費で出版しちゃおうっていう
彼らの熱意がとても好きで
自分自身が大学生時代から10年以上リトルプレスマニアだったこと。
そのうえ、自分も7年間タウン誌の編集者として
取材し雑誌をつくり本屋に並べてもらうということをやってきた。
だからいっそう“作り手”として彼らの想いに
共感と尊敬を持っているからというのもある。

「本や雑誌が売れない」というけれど
メディアが多様化して、求めるものが分散しているということもあると思う。
「どうしたら売れるんだろう」という
あの手この手をつくす出版社の困惑が見てとれるものも多くなってきた。
会社である以上、利益を出さなくてはいけないのはもちろんだけれど
そればかりになってしまっては“ものづくり”はだめになる。
どの業界も同じだけど。

「本や雑誌が売れない」から消えていくのか。
いろんな雑誌が休刊していく一方で
少人数の編集体制(個人)で自費でリトルプレスを少部数発行して
地道にうちみたいなところに声をかけて販売していく人たちは増えていっている。
利益は無いだろうけれど、
「紙媒体として発行したい」という人たちが全国に確実にいるのだから
紙媒体としての本や雑誌は消えないと思っている。

わたしは本の“作り手”でもあったし、今もそういうことをしているから
本や雑誌に向かうとき、“ものづくり”として見てしまう。
だからか、
本に触れ合うきっかけのひとつとして“装丁”はとても大事だと思っている。
中身がおもしろくて、のめりこむものであれば
そんな本との出会いは本好きになるきっかけになるだろうけれど
その本に出会うには、誰かの薦めによるものか
もしくは外見(装丁やタイトル)に引かれて思わず手にとってしまうか
どちらかなんじゃないだろうか。

“誰かの薦め”といえば、この書店の「一万円選書」はとてもおもしろいと思った。
自分では選ばない本、意外な出会いがありそうな取り組み。

大事にしたいのは
売れる売れないという意識に捕われず
ものづくりの熱量を持って“おもしろい”ものをつくること。
本との“出会い方”を工夫すること。

どの出版社にも
熱量を持っておもしろいものつくっている人はいると思うんだけれどね。
編集者もライターもデザイナーも。
売り手だって。
大きな力がダメにするのだと思う。
社会は“小商い”で丁寧な商売していく人たちが増えていくようになればいい。

「本屋が減っている」
逆に本屋が本だけを売る場所じゃなくなってもいいだろうし
本を含めて知識や情報のおもしろい出会いがある場所になればいいと思うし
本は本屋だけで売っているものじゃなくてもいいと思っている。


雑貨屋ですけどね。本を買って帰ったらいいと思うんです。


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とりとめもなく。
まとまってもないし
まだ言い足りないこともあるし
考えも変わるかもしれないけれど。



とりあえずやっぱり「小商い」だと思う。






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by hanautalab | 2014-09-18 22:08 | 日々の出来事、思うこと
TOKUSHIMA, SHIKOKU

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