「すくも」農家を見学しました 1

先週末、「阿波藍アートプログラム」http://iamai.jp/の一環で企画された
「すくも」農家見学ツアーに参加してきました。

とっても感動したので、今日はそのことについてブログにまとめておこうと思います!!


「すくも」とは?
藍染めの原料(染料)のことです。
徳島の「すくも」=阿波藍は、江戸時代頃から良質なものがつくられ、全国屈指の産地として栄えてきました。現在でも、その全国シェアは約70%だか80%だかを占めているそうです。

徳島の文化といえば「藍染め」が挙げられるのですが、
それは“藍染めが盛ん”というだけではなく、
藍の葉を育てる農家があり、その藍の葉を染料である「すくも」にする農家があり、そしてその「すくも」を使って染める職人がいる、その循環が一地域で成り立っているということが、藍=徳島であるという理由になるんだと思います。

ということを知ったのもごくごく最近のこと。

藍の色ってすごく日本的なもののイメージがありますが、
その色を徳島の農家がつくっている、支えているって知って
地味だけど結構すごいぞ徳島!と、なんだか藍にとっても興味が出てきたのでした。

で、見学ツアーへ!

現在「すくも」農家は、徳島にたった5軒しかないとのこと。
(その5軒で、全国シェア8割だというから、やっぱりすごいよね徳島!?)。

5軒それぞれ考え方や守ってきたやり方が少しずつ違っていました。

まずは吉田家。
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5軒のうち、おそらく一番小さな寝床(すくもを作る場所のこと)だったと思います。
こちらでは藍染めワークショップなどを開催するなど、さまざまな形で普及活動もされているようです。


次は佐藤家。
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多くが家族だけで作業を行っているのに対し、佐藤さんとこでは5〜6人の職人たちと一気に作業を行っていました。


新居家。
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屋号が書かれた建物が印象的。
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藍の葉を混ぜる作業を「切り返し」というんですが、約3〜5ある寝床(すくもをつくる場所)を一日ですべて切り返す家、一日ごとに順番に切り返す家など、それぞれに違っていました。
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新居さんとこでは藍の葉の栽培もしています。家によっては、他の藍の葉農家から買い取って「すくも」づくりをしている家も。


外山家。
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ご夫婦で「切り返し」作業をされていました。家によっては、女人禁制?にしているところもあるようです。


武知家。立派な家です。なんと200年以上のすくも農家。
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寝床は築約170年!
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天井が低いのは、温度管理しやすくするためだそうです。
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窓が多いのは、藍の葉を発酵させて「すくも」にするので、
発酵中のニオイがきついため。
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入り口が少し高めになっているのは、昔、近くの吉野川がよく氾濫をおこしたから。
けど、その氾濫のおかげで土壌が肥え、良い藍の葉が育ち、藍の産地として栄えたのでした。


5軒を午前中にいっきに回るという弾丸ツアーだったのですが、
この貴重な「すくも」農家さんの現場を見られるという経験ができて
本当に行ってよかったなーと思います。

しかも、
5軒それぞれ考え方ややり方は少しずつ違うけれど、
どれが正しいとか間違っているとか、上手いとか下手だとか、そういうのではなく
それぞれに「守ってきた」ものを誇りを持ってすくもづくりをしている風に見えました。

そして、それぞれが話していたのは、
「一年に一度しかすくもづくりを出来ない、貴重なもの」だということ。
それも、天井まで届くほどの大量の藍の葉を次第に発酵させることによって、写真のような約1/3サイズにまで縮小され、「すくも」が出来上がっていきます。
一年に一度、わずかしか出来ない、貴重なもの。
だから「染め師にはいいものをつくってもらいたい」ということ、「藍染め製品を買ってほしい」ということ、でした。


(つづく)→ 「すくも」農家を見学しました 2
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by hanautalab | 2012-11-29 18:42 | 日々の出来事、思うこと
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